AIと一緒に、発達特性のある息子向けゲームを作っている

AIを使って開発中の子ども向け虫ゲームのスクリーンショット テック・IT
AIを使って開発中の子ども向け虫ゲームのスクリーンショット

最近、AIを使った副業や個人開発が気になっていた。ChatGPTやGeminiを使えば、一人でもアプリやゲームを作れる時代になってきたからだ。私は普段IT系の仕事をしているが、本格的なスマホゲーム開発経験はほとんどない。それでも、「AIを使えば何か作れるかもしれない」と思い始めていた。

そんな時、一番近くに“解決したい課題”が転がっていた。ADHDとASDの特性がある、小学2年生の息子だった。今回は、AI(Gemini)を相棒にしながら、発達特性のある息子向けに「イライラしにくいスマホゲーム」を開発している実体験を書いてみようと思う。

ADHD傾向の息子がスマホゲームで毎日怒っていた

うちの息子は、好きなことへの集中力がかなり強い一方で、「思い通りにいかない」「負ける」「突然予定が変わる」といったことが起きると、感情が大きく揺れてしまう特性がある。最近息子がハマっていたのは、いわゆる「スイカゲーム系」の無料スマホゲームだったのだが、広告が突然出たり、間違えて押してゲームが中断されたりするたびに、スマホを投げそうになるほど激しく怒っていた。

もちろん、ゲームとの付き合い方を教えることも大切だと思う。ただ、毎回「落ち着いて」と言い続けるよりも、「そもそも怒りにくい環境を作れないか」と考えるようになった。そしてふと思った。「だったら広告なしで、息子専用ゲームを作ればいいのでは?」。これが、人生で初めて本気で“副業ゲーム開発”っぽいことを始めたきっかけだった。

AI(Gemini)を相棒にした初めてのゲーム開発プロセス

私は昔、少しだけゲーム制作を触ったことがある。ただ、本格的なスマホゲーム開発はほぼ未経験だったため、最初は何から始めればいいかも分からなかった。そこで頼ったのがGoogleのAI「Gemini」だった。例えば、「スイカゲームのように、同じキャラクター同士がぶつかったら進化するゲームを作りたい」と相談すると、必要な仕組みやコード例、エラー対策、UIの考え方までかなり丁寧に教えてくれた。

最近はChatGPT、Gemini、Claudeなどの生成AIを活用することで、個人開発のハードルはかなり下がっていると思う。特に初心者にとって大きいのは、「何を調べればいいか分からない」という状態を突破できることだ。AIに質問すると、実装方法やエラー原因だけでなく、「次に何を作ればいいか」まで整理してくれるため、一人開発でも前に進みやすい。

ちなみに、ゲーム自体はHTMLとJavaScriptを使ってブラウザ上で動くように作っている。完成したファイルをAndroidスマホのブラウザで開き、ホーム画面に追加してアプリのように遊ばせている。将来的にはGoogle Playへの公開も挑戦してみたいと思っている。

果物ではなく「虫」のゲームになった

最初は普通に「果物ゲーム」を作ろうとしていた。しかし息子に「果物と虫、どっちがいい?」と聞いたところ、返事は即答で「ムシ!!」だった。こうしてゲーム内のキャラクターは全部虫になった。ダンゴムシ、テントウムシ、ミツバチ、カブトムシ、そして最終進化はヘラクレスオオカブト。完全に、うちの息子専用ゲームである。

実際に作ってみると、「好きなもの」が入るだけで子どもの集中力はかなり変わることを実感した。発達特性のある子どもは、“興味のあるもの”への反応がかなり強いことがある。そのため、「本人専用」に寄せることで、ゲームへの没入感や安心感もかなり変わるように感じた。

AI開発の壁と、「びよーん」で解決したバグ

もちろん、AIがあれば全部簡単というわけではなかった。開発中、一番困ったのが「虫が突然消える」という謎バグだった。Geminiにもかなり相談し、コードも何度も修正したが、なかなか直らない。

そこでふと思いついた。「一瞬で合体させるからダメなのでは?」。そこで仕様を変更し、虫同士がぶつかった時に、“びよーん”と伸びながら進化するアニメーションを追加した。すると、バグがかなり減っただけでなく、ゲームとしても少し面白くなった。

この時かなり感じたのは、AIはとても優秀だが、最後に必要なのは「どういう体験にしたいか」を考える人間側のアイデアなのかもしれない、ということだった。

「負けると怒る子」専用!Geminiで追加した裏ワザ機能

さらに問題があった。息子は、ヘラクレスオオカブトが作れないと怒る。思い通りにいかないとパニックになることがある。そこで私は、「裏ワザ」を実装した。長押しすると、邪魔な虫を消せる機能だ。

これもGeminiに、「長押しでキャラクターを削除できるようにしたい」と相談しながら実装した。すると、かなりスムーズに機能追加できた。この機能を入れてから、息子は少し安心して遊べるようになった。

ここで気づいた。私はゲームを作っているつもりだった。でも実際は、「どうすれば息子が安心して遊べるか」を研究していたらしい。

AI副業時代は「自分の課題解決」から始めるのが最強なのかもしれない

最近、「AI副業」という言葉をよく見る。実際、AIを使えば個人でもかなり色々作れる時代になったと思う。ただ、実際にやってみて感じたのは、「稼ぐためだけ」に作るのは意外と続かないということだった。

その代わり、「自分が困っている」「家族が困っている」「本当に欲しい」と思えるものを作ると、不思議と続く。しかも、体験ベースなので記事にもできるため、ブログとの相性もかなり良い。

今後は、Androidへの公開、UI改善、息子レビュー、AIとの開発ログなども記事にしていきたいと思っている。同じように子育てで悩んでいる人や、AIを使った個人開発に興味がある人の参考になれば嬉しい。

まとめ

AIのおかげで、個人開発のハードルはかなり下がった。でも最後に必要なのは、「誰のために作るのか」なのかもしれない。今のところ、我が家の目標は一つ。「スマホが飛ばない平和な世界を作ること」である。

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